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ドメーヌ・ショオ 小林英雄氏インタビュー | JAPAN TWO

ドメーヌ・ショオ 小林英雄氏インタビュー

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JAPANTWO(JP2):ワインを造ろうと思ったきっかけを教えてください。

小林英雄氏 (小林氏):幼いころから高校生までずっとドバイに住んでいました。いろいろな国にいっては、親がよくお酒を飲んでいたんですよね。それもあって私も色々なお酒好きで色々なもの飲んできたのですが、その中でワインとの出会いが一番大きかったんです。今まで飲んできたあらゆる種類のお酒の中で、飲んだ瞬間に唯一「これ誰がどこでどう造ってるんだろう」と思ったんですよね。それで、大学3年のときに休学をして、1年間オーストラリアのワイナリーにバイトに行きました。そこでワイン造りを見ていて、面白いなと思ったのがきっかけですね。

JP2:この新潟の地を選んだきっかけは?

小林氏:たまたまこのカーブドッチに来たら、私が好きな砂地と海辺で条件が整っていて、それでもってここで造っているワインが本当においしくて、「日本で一番おいしいんじゃないかな」と思ったんですよね。そのときに飲んだワインがそれこそ「1本飲めるワイン」だったんですよね。それで、社長と話をしたら意気投合して話が盛り上がって、ここでやることに決めたという感じですね。

JP2:ワインを造る上でこだわっていらっしゃることは?

小林氏:一人一本飲めるようなものを造るということですね。一人一本飲める=アルコール度数が低いということではありません。仮に、アルコール度数7%のエタノール水がワイン瓶1本分あったとして、それを飲めるかと言ったら味もないので飲めないですよね。では、どうしたら1本飲めるのかというと、香りが良く、でも強すぎず、味がしっかりあって、酸のバランスが良くて、飲み飽きなくて…と本当に色々なことが挙げられます。その結論として至ったのが「一本飲める」ということでした。
そして、自分で味の目標を決められるこの状況で、自分が造るワインがブレていかないためにも、それは一貫していますね。必ず、「いま造ろうとしているワインは本当に一人一本飲めるのか」というところに戻って造りを決めてます。

JP2:現在、どれぐらいの量をワインを造っているのですか?

小林氏:年間で1万本前後ですね。赤、白、ロゼ、微炭酸を造っています。

JP2:いま何種類のブドウを栽培しているのですか?

小林氏:カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、プティヴェルド、メルロー、シャルドネ、ピノ・ノワール、シラーの7種類ですね。ただ、契約農家さんから買い付けているブドウも多いので、造っているワインの種類はかなり多いですね。将来的にも、3~4割は契約農家さんから買い付けたブドウでやっていくと思います。

JP2:契約農家からブドウを買い付けているのも、こだわりの一つですか?

小林氏:そうですね。お寿司にこだわっているからといって、寿司屋の大将が自分で魚を釣りに行くのかと言ったらそうではなく、築地から良い物を仕入れますよね。自分が造りたいワインを実現するための手順を逆から考えていくと、「こういうブドウが良いよね」となり、さらに戻ると、そのブドウが植わっている土に戻るわけじゃないですか。そうなると、自分で栽培するしかないという考えにはなりますよね。しかし、造りたいワインのベクトルによっては、自分で作るよりも農家に任せた方が、低コストで高クオリティーになるというものもあるんです。そういうのは、やはり農家に任せて二人三脚で作った方が絶対に良いと思うんですよね。それに、農家の方々も愛情込めて真面目に栽培をしていますし、すごく良いブドウを作っている方々も沢山いるので、私としてもきちんと皆さんにその点については伝えていきたいと思っています。

JP2:おすすめのワインとその楽しみ方を教えてください。

小林氏:岩牡蠣に「シャルドネ ノンバリック」を合わせるのがすごく好きですね。たまらないほどおいしいです。あと、これが土から造ったワインだというものを飲みたい方には、「水の綾」をおすすめします。すごく個性的なワインで、飲んだ方にも「水の綾のようなワインは出会ったことがない」と言われるほどです。多分同じジャンルというか、同じベクトルのワインはあまりないと思います。

 

 

ドメーヌ・ショオ
住所:〒953-0011 新潟市西蒲区角田浜字焼山 1700-1
TEL:0256-70-2266
FAX:0256-70-2277
営業時間:平日11:00-17:00、土日祝祭日10:00-17:00
定休日:火曜日

ドメーヌ・ショオ

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