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かばん職人 中畝忠彦氏 インタビュー | JAPAN TWO
YOSHIDA & CO., LTD.

かばん職人 中畝忠彦氏 インタビュー

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革は縫い直すことができない素材だから

JAPANTWO(JP2):かばん作りへの思いをお聞かせください。

中畝忠彦氏(中畝): 革は縫い直すことができないため、失敗が許されない素材です。そのため、革製品を縫うときはとても神経を使います。そしてデザイナーさんから指示された長さや仕様などを忠実に守ったかばんを作るようにしています。

上松氏(株式会社吉田広報 / 上松) 布地とは異なり革の場合、一度あいた針穴はずっと残ります。糸をほどいても縫い跡が目立ってしまうため、縫い間違えると商品として販売できません。そのため革製品の縫製はとても神経を使う作業なんです。

中畝 : 季節も関係していて、革は夏だと柔らかくて冬になると硬くなってしまうので、作るのが難しいんです。あとは、見た目だけじゃなくて縫い目ピッチの揃え方とか、ネームの位置やネームの角度が傾かないように縫いつけることにも気をつけています。また、細かいものを縫う際には、細かく縫うようにしています。ネームや細かい部品を縫う時に荒く縫うと見栄えが悪くなります。こういう細部にも、とても気を使っています。

お客様を思いながら作る

JP2: かばんを作っていて1番苦労するところはどこでしょうか?

中畝 : 商品の扱い方ですね。例えば、革なんかは傷がつきやすいので縫製の時に「ミシン台で擦る」なんてことはあってはならないのです。そういう点で、革製品は扱いをとても気をつけています。

JP2: かばんを作られている時はどのような思いですか?

中畝 : 買ってくれるお客様のためにと思いながら作っています。いくら作ってもお客様が喜んでくれなかったら、何の意味もないですから。あと、デザイナーさんが「どんなイメージでこのかばんを考えたのか」って思いながらも作っています。

何度も縫うということはそれだけの意味があること

JP2: 吉田カバンの製品を作っていてここが難しいとか、こだわっているなと思うところはありますか?

中畝 : こだわっているというか、「一針入魂」という言葉の通り、丁寧に縫っていくということへの思いは強いと思いますね。あとは、強度に対するこだわりも感じます。内装のまとめ部分も表地と裏地を縫い合わせたあとに、さらにテープを巻いてもう一度縫製するなど、何度も縫ったりして、万が一どこかの糸がほつれても分解しないように作っていますよね。今作っているこのかばんも4回も縫っています。縫い方も気をつけています。何度も同じところを縫ってしまうと、負荷がかかりすぎて逆に破けてしまいますから縫う位置を少しずらすことが大切なんです。だから段々と深くして縫っていったりしています。ただ、これは革だからできることで、ナイロンやビニール系の生地だとまた違う縫い方をします。素材やかばんの構造によって縫い方を変えています。

JP2: 何度も縫うことについて、どのように思いますか?

中畝 : 何度も縫う必要があるからこそやっているので、特に面倒等とは思っていませんね。デザイナーが考えた結果なのだから、そこは手を抜いてはいけません。他のメーカーでは2回のところを吉田カバンでは3回縫うということは、それだけの意味があることです。早く完成させたいメーカーは、そこの回数を減らしてしまう。そこが吉田さんとは違いますね。

JP2: そうすると壊れにくいですか?

中畝 : 壊れにくいですね。ただ、革素材の本体自体は壊れなくても、どうしても経年劣化でファスナーや金具とかのパーツはすり減ったりして壊れてしまいますよね。ですが、やはり他社と比べて壊れにくいから、吉田カバンはこの辺の若者にもとても人気ですね。この前も吉田カバンのブリーフケースを持っているサラリーマンを見ましたし、私の大学生の孫も愛用しています。修理に来たかばんを見ると手を抜いたかばんかどうかってことはすぐにわかってしまいます。手を抜いたかばんは縫う回数が少ない分、すぐに解けちゃうから。(笑)ただ修理する側の本音をいうと、そのほうが作業工程が減る分楽なんですけどね。

日本の職人さんがもっと増えて欲しいんですよ

JP2: メイドインジャパンへの思いはありますか?

中畝 : 日本の製品の方が良いなって思うことは多々ありますね。日本の職人はドイツの職人と通じるものがあると思うのですが、細部にこだわりがあります。とても丁寧にものを作ります。例えば、海外製のミシンと日本製のミシンだとミシン糸のコマの出しやすさなんか違います。日本製品のほうが細かい所まで気を使っていますよ。日本にもドイツのマイスター制度のような、高い経験値と技術を持った職人が公的に認められる国家資格があれば、日本の職人はもっと増えると思います。私は日本の職人さんがもっと増えて欲しいんですよ。今、東京の下町で若い人たちが職人技術を学んでいたり開業したりすることが増えていますが、もっともっと職人が増えていって欲しいです。熟練の職人も必要ですが、若い人の方が考え方が新しいから、若い職人も必要です。けれど、職人になるためにはその分野のものだけを見るのではなく、他の分野のものも見るべきだと思います。例えばテレビドラマを見る際に背景も一緒に見ることが重要です。芝居に背景がなければおもしろくないし、何のために背景があって、なぜそこにその置物があるのか等の細かいところや裏側も見て学ぶことが職人には必要です。私のメイドインジャパンへの思いはかばんに限らず、もの作りの仕事へ日本の若者がもっと携わってくれるといいなってことですね。

ファンの方へのメッセージ

JP2: 最後に、海外に居る吉田カバンファンの方、そして、これから吉田カバンのファンになる方へのメッセージをお願いします。

中畝 : 吉田のかばんは軽くて丈夫で使いやすいです。実際に使ってその良さを認識してみてもらいたいです。ハイブランドの高級かばんもいいと思うけれど、普段、日常的に吉田カバン製品を使ってもらいたいです。あとは、外国の人が吉田カバン製品を使い「もっとここをこうしたら良いんじゃないか、こうして欲しい」っていう要望が出てくることで、より良いかばんが出来るかもしれないと思います。外国でのかばんの使い方が必ずしも日本と同じ使い方ではありません。そこをこれから考えていけば「吉田カバン」はもっと海外に広まると思います。だから、海外の方も吉田のかばんを持って使ってみてください。

 

 

 

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