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Sghr スガハラ 職人 江良氏インタビュー | JAPAN TWO

Sghr スガハラ 職人 江良氏インタビュー

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デザインから製造までの行程を職人が全てこなす千葉県九十九里のガラス工房、Sghr スガハラ。 彩り豊かな景色に佇む小さな工房からは毎年、「暮らしの中でガラスに思い入れを重ねてもらいたい」と願いの込められた製品が数多く生み出されている。そんなガラスの持つ美しさを最大限に引き出すハンドメイドならではのこだわりを、社長、職人、それぞれの目線で語ってもらった。

 

JAPANTWO(JP2):Sghr スガハラへの入社のきっかけ

江良 徹氏 (江良氏):実家の近くにグラススタジオがあるのですが、幼いときから気になっていて「楽しそうだな」と思いながらいつも見ていました。私が高校を卒業するときに、たまたまそのグラススタジオが求人募集をしていたので、そこに応募したのがこの道に入ったきっかけです。そのまま、生まれ育った小樽で3年間グラスの仕事をしていたのですが、仕事をするにつれてもっと高い技術を学びたいと思うようになって、色々探して行き着いたのがSghr スガハラでした。

JP2:江良さんが職人を目指す理由はなんですか?

江良氏:優れた先輩やかっこいい先輩への「憧れ」ですかね。今の職場でも前の職場でも言えることですが、「この人みたいになりたい」という憧れを抱いているというのが高みを目指していくモチベーションになっています。また、この気持ちがあるからこそ、この道を続けられているんじゃないかなと思いますね。

JP2:ガラス職人という仕事をしていて一番嬉しいことは

江良氏:お客様が私の製品を買って、喜んでくれている姿を自分の目で見ると、本当に嬉しいですね。Sghr スガハラはショップが隣接されているので、たまにショップにも顔を出しているのですが、そのときに買ってくださったお客様が喜んでいる姿や嬉しそうな表情を見ると「熱くても頑張って作ろう」と思えます。中には「これを作った人と話してみたい」とおっしゃってくださるお客様もいるので、そういうときはお客様に会って直接製品について説明をしたり、します。そういう触れ合いでさらに興味を持ってくださるのも嬉しいですし、ここに買いにきてよかったと思ってもらえるのも嬉しいですね。あとは、注文を貰ったときに「自分の製品を待っていてくれる人がいるんだな」と思うと本当に嬉しいですし、やる気も出ます。

JP2:Sghr スガハラの職人として大切にしていることは

江良氏:Sghr スガハラにはベテランの職人も若手の職人もいるのですが、平均年齢は他の工房に比べて低いんです。今も若い人たちが入ってきているので、そういった新しいことを柔軟に取り入れていけるという面も大切にしつつ、先輩方の職人としての技術や今後も守るべきものなどを盗んで、私たちがまたそれを下の代に伝えて受け継いでいくことも大切なことだと思っています。

JP2:Sghr スガハラの職人に受け継がれていることは

江良氏:ガラスが「生きてる」状態を保ちつつ製品にしていく技術ですかね。溶けている状態のガラスというのはすごくキラキラしていて、本当に生きてるみたいに見えるので、私たちはその状態のガラスを「生きてる」と表現しています。製品を作ったときにガラスがキラキラしていて艶が出ていると「あ、ガラスが生きてる状態のまま、無理なく加工が出来たな」と感じるんですよね。もちろん、加工がしづらかったり失敗してしまうこともあるので、「無理がかかってガラスが死んでしまったな」と感じることもあります。でもやはりガラスが生きている状態を維持しながら加工する技術というのは、先輩方から技だったり努力することを受け継いできたからこそ身についたものだと思います。

JP2:ものをつくり出すという仕事の魅力とは

江良氏:自分の欲しいものや好きなものがカタチになるというところですね。自分が欲しいもの、好きなものを作っているからこそ、自分の製品に自信をもってお客様にお勧めすることが出来ます。

JP2:製品をつくる上で大切にしていること

江良氏:自分が欲しいと思うものを作ることと、ガラスの良さを最大限に引き出してあげるということです。ガラスは透明感が一番大切なので、その透明感を残しつつ、自分の個性を入れていくということを大切にしています。あとは、お客様が使いやすいものを作るということを考えていますね。

JP2:江良さんはワイングラスを専門に作っているということですが、ワイングラス作りの魅力は何ですか?

江良氏:ワイングラスの足の太さや長さというのは、自分の手の感覚で作っていくんです。自分の目で見て、力や温度を調節したり、手の感覚でワイングラスの足の太さや長さを作っていくというとても繊細な作業なので、それが魅力ですね。日本国内でワイングラスを手で作っているところって数社しかないんですよね。しかも、その作っている数社では、年齢も上でベテランと呼ばれているような方々が作っていらっしゃるので、きっと若手が技術を磨いてワイングラスを作っているところというのはSghr スガハラくらいじゃないかなと思います。だから、他の人には出来ないことだと思っていますし、やりがいもありますね。

JP2:ワイングラスを作る際に気を使っていることはありますか?

江良氏:ガラスとの会話ですね。先ほど言ったワイングラスの足となる部分を引っ張る作業のときの話なのですが、ガラスが表情や動きで「引っ張って良いよ」「いまはダメだよ」と教えてくれるんです。このガラスの意思を読み取るというのは、ワイングラスを1つ1つ手で作るという作業を、何千回何万回とやってくうちに自然と身に付きました。ガラスの意思を感じとって「良いよ」という合図が出たら私が足の部分を引く。この作業にはいつも気を使っていますね。 あとはチームでの作業になるので、誰か一人が失敗してしまうとその製品自体がダメになってしまいます。なので、良い流れで作っていくには、みんなで色々なことを見極めながら作業をするということにも気を使っていますね。

JP2:フロリレージュのワイングラスを作る際にこだわった部分はどこですか?

江良氏:やはり足の細さと長さですね。レストランのショーケースに並べたときに、高さや細さにバラつきがあってはおかしいので、全て揃えるようにこだわりました。普段はハンドメイド特有の誤差というのが出てしまうのですが、フロリレージュのグラスに関しては足の太さも指定があったので、妥協はしませんでした。だから、太さを計って規定外だったら壊す、というのが何度もありましたね。それからガラスというのは、空気中にある小さいほこりがちょっと入ってしまっただけでも気泡になってしまいます。ワイングラスは特に薄く、ほんの小さな気泡でも目立ってしまうので、そういったところも気にしていました。

JP2:作業中、チームの人とはどのようにコミュニケーションを取るのですか?

江良氏:ほとんどアイコンタクトですね。大事な部分に差し掛かったときなど必要なときは話しますが、仕事に慣れてくるとみんな相手の考えてる事が分かるようになってくるんですよね。皆が気を使うということが一番大事なのですが、私がよく言うのは「相手になりきりなさい」ということです。例えば、私のパートナーだったら、その人が私になりきることで「私が次に何をしたいか」が自然と分かると思うんです。みんながそうやって「自分が相手だったらどうするか、何をするか」を考えれば、何も言わなくてもコミュニケーションが取れて、無駄無く仕事が出来るんですよね。難しい事ですけど、だからこそみんな「楽しい」って思うんでしょうし、好きじゃないと絶対に出来ないですね。

JP2:皆さんにメッセージをお願いします。

江良氏:いつか壊れてしまうまで毎日毎日使って、グラスと思い出を沢山作っていってほしいです。やはり安いものではないので、良いものを作って、それを毎日使ってもらって、「ここで買って良かったな」「また欲しいな」と思ってもらいたいですね。お気に入りのグラスを買って、毎日の暮らしのなかで使っていって欲しいです。

JP2:最後に、今後の目標を教えてください。

江良氏:この工房で一番になるだけでなく、日本で一番の職人になることが目標です。負けず嫌いなんですよね。今の時点では、すでに私が一番秀でている作業もあるし、私よりも他の人が秀でてる作業もあります。でも、今自分が秀でているかどうかに関係なく、全てにおいてこれからも高みを目指して頑張っていきたいです。また、いつかは世界中の人から「江良に頼めばワイングラスは間違いない」と言ってもらえるような職人になっていきたいです。

Sghr スガハラ

Websitehttp://www.sugahara.com/

 

 

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