Warning: Cannot modify header information - headers already sent by (output started at /home/jesto0001/www/ja/business/visionarycompany/unitedarrows/buyer.php:15) in /home/jesto0001/www/layout/ja_layout_top.php on line 2

Warning: Cannot modify header information - headers already sent by (output started at /home/jesto0001/www/ja/business/visionarycompany/unitedarrows/buyer.php:15) in /home/jesto0001/www/layout/ja_layout_top.php on line 3

Warning: Cannot modify header information - headers already sent by (output started at /home/jesto0001/www/ja/business/visionarycompany/unitedarrows/buyer.php:15) in /home/jesto0001/www/layout/ja_layout_top.php on line 5

Warning: Cannot modify header information - headers already sent by (output started at /home/jesto0001/www/ja/business/visionarycompany/unitedarrows/buyer.php:15) in /home/jesto0001/www/layout/ja_layout_top.php on line 6

Warning: Cannot modify header information - headers already sent by (output started at /home/jesto0001/www/ja/business/visionarycompany/unitedarrows/buyer.php:15) in /home/jesto0001/www/layout/ja_layout_top.php on line 7
ユナイテッドアローズ バイヤー 中島英恵 氏 インタビュー | JAPAN TWO

ユナイテッドアローズ バイヤー 中島英恵 氏 インタビュー

>>English

  • Twitter
  • facebook
  • StumbleUpon
  • Del.icio.us
  • friendfeed
  • Digg
  • Google Buzz

メンズファッションのイメージが強いユナイテッドアローズだが、女性向けのショップブランドも多く展開しており、幅広い女性層から支持されている。中島英恵氏は、学生時代から憧れていたユナイテッドアローズに入社。店舗スタッフから店長を経て、現在、ウィメンズ商品部の責任者として活躍をしている。ユナイテッドアローズの神髄ともいえる、バイヤーという職業について語ってくれた。

よりお客様に喜んで頂けるように

JAPANTWO(JP2):バイヤーになられた経緯をお聞かせ下さい。

中島英恵氏 (中島):学生時代からファッションが大好きだったので、仕事はファッション業界を希望していました。その中でも一つのブランドのみを揃えているお店ではなく、様々なブランドを扱っているセレクトショップで働きたいと思うようになり、セレクトショップの中でも当時から憧れていた(株)ユナイテッドアローズに入社しました。入社後はまず、店頭スタッフとして働き始めました。お洒落なお客様やスタッフにも刺激され、それ以前にも増してファッションを好きになり、ファッションに対する興味も深まっていきました。徐々にお客様からの支持を得られるにつれ、お客様がお探しの商品をコミュニケーションの中から聞き出したいと思うようになり、積極的に接客をするように心がけていました。結果、ナンバー1の売上実績を上げることができました。そして、よりお客様に喜んで頂けるよう、お客様からの要望を本部へ伝えていくようになり、当時は店舗スタッフだったのですが商品調達に関わる機会を頂くことが出来ました。

 

ファッションが好きということ、周りの人・環境に恵まれたこと、より楽しんで欲しい(そして自分自身も楽しみたい)という想い、そして何よりも何事にも熱い人間ということが伝わったからか、その後、ユナイテッドアローズのバイヤーとして声をかけて頂きました。

家族ぐるみでの付き合いに発展

JAPANTWO(JP2):店舗スタッフ時代のお客様とのエピソードを教えて頂けますか?

中島:入社間もない店頭スタッフ時代に出会ったお客様のことなのですが、そのお客様自身、ファッション好きが高じてファッションライターとして活躍されています。今ではお仕事でも関わらせて頂いたり、家族ぐるみでのお付き合いにも発展したりと共通の趣味を持った長い友人のような、とても不思議なご縁を感じる仲になりました。そして、その方は今でも弊社のファンでいらして下さいます。そんな10年以上のお客様も多く、今でもそのお客樣方を店舗スタッフがきちんと引き継いでくれており、その方々のお話を今でも伺ったり、お会いできたりすることがとてもうれしいです。私が店舗から離れオフィスに異動する時も、お客様達が花束やギフトを下さり、お手紙などの感謝のお言葉を頂きました。

「ファッションって楽しい」という気持ちが大切

JP2:バイヤーにとって必要な技量はどういったものなのでしょうか?

中島:私は最初からバイヤーとして働いていたのではなく、初めはショップで勤務をしていました。そのため、お客様に最も近く接することができました。バイヤーとなった現在はそのことを生かし、お客様のスタンスや自分自身がユナイテッドアローズの顧客だったらなどを考え、お客様側に立ち買い付けるようにしています。また、洋服が大好きで「ファッションって楽しい」という気持ちが大切です。これらのことを踏まえながら、一歩先の商品を買い付けることがバイヤーに取って必要な条件だと思っています。

JP2:お客様側に立って買いつけるとのことですが、やはり現場が大切なのでしょうか?

中島:常に世間のマーケットや状況、店舗スタッフのヒヤリングをできるだけ頻繁に行うこと。そして、実際の店舗の状況を確認して、次にどのようなものが売れるのかということ。これらをしっかりとリサーチすることが大切だと考えます。また、行ける範囲ですが国内の地方店舗も含め足を運び、実際にそこにいらっしゃるお客様のリサーチをすることも、バイヤーにとってはとても大切なことです。そのため、なるべく現場に行くようにしています。

自然に生活しています

JP2:バイイングにいかすため、日常生活で気にされていること、努力されていることはありますか。

中島: 今はファッションだけからファッションスタイルを作っていくのではなく、カルチャーや料理、旅行などからの様々なスタイルから敏感にライフスタイルを作られる方が多くなったので、そのような分野からもバランスよく吸収するようにしています。だからといって、常日頃からストイックに探しているわけではないです。「これいいな」「この人すてきだな」と感じたことを忘れない様に自然に生活しています。

ユナイテッドアローズにいらしてくださるお客様」のことを意識する

JP2:バイヤーというお立場から考えると、ユナイテッドアローズらしさとはどのようなことなのでしょうか?

中島:バイヤーとして「ユナイテッドアローズにいらしてくださるお客様」のことを意識して買い付けることを意識しています。そして、トラッドマインドを大切にした上品で上質なベーシックなアイテムと、シーズントレンド感とスタイリングの楽しさを感じて頂けるようなスタイル・商品を提案できるということが、ユナイテッドアローズらしさであり、同時に心掛けていることでもあります。

日本人女性は「かわいい」に敏感

JP2:中島さんは婦人服の担当をされていますが、紳士服と婦人服では買い付けの方法に違いはあるのでしょうか?

中島:ウィメンズの場合、メンズと違いトレンドが早く変わってしまいます。さらに、日本人女性の場合、洋服を見て「かわいい」「素敵」という感性やミーハー感覚で買うことが多いです。今ではこの「かわいい」という言葉が世界で通じてしまうほど、日本人女性は「かわいい」に敏感ですよね。だから、直感で「かわいい」「すてき」と思ってもらえるような商品を買い付ける様にしています。そして、女性が洋服を買う場合、この洋服を着ることで「楽しくなれる」「嬉しくなれる」というのも重要なことなので、買い付ける際に大切にしています。

ユナイテッドアローズらしさというベース

JP2:婦人服の場合トレンドが早く変わってしまうとのことですが、トレンドをどのように予測されているのでしょうか?

中島:毎年、トレンドは変わることは変わるのですがユナイテッドアローズらしさというベースがあり、それは変わらないです。展示会やコレクションに行く前に、ディレクターから大きなシーズンテーマをもらうのですが、それらを踏まえて見ていくと何となくですがトレンドがまとまっていくんです。トレンドとユナイテッドアローズらしさをミックスしてトレンドを考えます。

また、洋服を作るためには、まず生地を作らなければいけないので、打ち合わせの際に社会背景などの情報も少しですが得るようにしています。そうしていくと、徐々にトレンドが絞られていくこともあります。

それぞれの店舗に合った商品を提供できる

JP2:トレンドがある一方で、ユナイテッドアローズのお客様の好みは多種多様だと思います。多くのお客様に満足して頂くために、商品ラインナップに対して心がけていることはありますか?

中島:私が入社した時、店舗は原宿と渋谷と福岡にしかありませんでした。それに比べ、現在は店舗数がとても増えてきたと同時にマーケットも広がっていて、お客様の層も広がっています。また、同じエリア内でも売れる商品はそれぞれの店舗で異なってきます。そのため、各々の店舗のマーチャンダイジングはとても大切にしています。それぞれの店舗に合った商品をお客様に提供しなければならないですから。しかし、店舗に合った商品を提供できるというのはセレクトショップだからのことです。

また足を運びたいと思われるお店になりたい

JP2:ユナイテッドアローズが多くの方に支持されている理由はどういったところにあるとお考えでしょうか?

中島:長く支持して頂けるように日々奮闘しております。私はユナイテッドアローズの中の調達(バイヤー)という部分を担っています。しかし、ここにはバイヤーだけでなく、企画チームも存在します。彼らは弊社だからこそのオリジナルの商品を考えてくれています。お店のスタッフはサービスの向上など色々と工夫しており、ユナイテッドアローズという会社をさらに良くしようと考えています。

私たちはこれからも、ユナイテッドアローズらしさというベースの部分を大切にしていき、さらに品揃え・サービス・お店の器など、それぞれの面で時代に即した柔軟さも待たせながら、訪れたい気持ちになるような、そして、より長く支持して頂けるようなお店になるよう努めていきます。

海外の読者へメッセージ

JP2:最後に読者へのメッセージをお願いします。

中島:ファッションというものを楽しんでください。ファッションを楽しめると心が豊かになると思います。是非、楽しみながら心を豊かにしていってください。

 

中島英恵 ユナイテッドアローズ ウィメンズバイヤー

大学卒業後、株式会社ユナイテッドアローズに入社。店舗での販売・店長を経て、国内外のデザイナー・コレクションを中心に、バイイングをおこなっている。

Website http://www.united-arrows.jp

Photo by Yuuki Honda

 

 

Join us on Facebook

Twitter